「外交官の家」は、横浜山手の丘に位置する歴史的な西洋館です。無料で公開されており、優雅な西洋庭園も併設されているため、訪れるだけでまるで西洋の一角に迷い込んだような雰囲気を楽しむことができます。館内外を歩きながら、異国情緒溢れる空間を体感してみてください。
この記事では、「外交官の家」へのアクセス方法や利用案内、そして館内の様子や見どころを詳しくご紹介します。
外交官の家とは?
「外交官の家」は、1910年に明治政府の外交官である内田定槌氏の邸宅として、もともと東京渋谷に建てられました。歴史的にも価値が高く、1997年に横浜の山手イタリア山庭園に移築・復元され、現在は国の重要文化財として一般公開されています。
館内には、当時の家具や装飾が再現されており、無料で自由に見学することができます。まるで明治時代の外交官の暮らしにタイムスリップしたかのような体験を楽しむことができるでしょう。
外交官の家の訪問レポート|異国情緒を感じる横浜の西洋館へようこそ!
外交官の家の入口
外交官の家の入口は、付属棟を通じて入ります。周囲には四季折々の花々が咲き誇り、訪れる人々を華やかに迎えてくれます。
特に春には美しいバラやチューリップが見事に咲き揃い、横浜山手の風情とともに写真映えするスポットとしても人気です。
利用の案内|外交官の家の開館時間とアクセス情報
外交官の家は9:30~17:00の間、無料で公開されています。
休館日は第4水曜日と年末年始(12/29~1/3)ですので、訪問前にスケジュールを確認しましょう。入館料が無料なのは、訪問者にとって非常に魅力的です。
付属棟の入口を入ると、まず下駄箱があり、スリッパに履き替えてから館内を見学します。
清潔感のある館内では、スリッパでゆっくりと歴史的建造物を楽しむことができます。
外交官の家のおすすめ!
外交官の家の見どころ|おもてなしの場「食堂」
「食堂」は、かつて外交官が来賓をもてなした格式高い空間です。
重厚なテーブルと椅子、洗練されたインテリアが、当時のエレガントな食事会の様子を彷彿とさせます。外交官にとって、この場でのもてなしは非常に重要な役割を果たしていたと伝えられています。
応接間として使われた「大客間」|歴史を感じる豪華な空間
「大客間」は、賓客を迎え入れるために使用された格式高い応接間です。
部屋全体に漂う重厚な雰囲気と豪華な調度品が、外交の舞台として使われた当時の姿を想像させてくれます。
小客間|落ち着いた空間でリラックスしたひとときを
「小客間」は、晩餐会の準備中に使用されたり、食後のお茶を楽しむためのリラックスした空間です。
落ち着いた色合いのインテリアが、心地よいひとときを演出してくれます。
サンルーム|陽光が差し込む優雅な空間
「サンルーム」は、西洋館の魅力を象徴する明るい空間です。
広がる窓からは、横浜の町並みや美しい庭園を一望することができ、昼下がりの優雅な時間を過ごせます。
書斎(2階)|知的な雰囲気漂う空間
2階の「書斎」には、外交官内田定槌の和洋書が多く収蔵されています。
その中には、当時の外交や国際関係に関する書籍も含まれており、知的で落ち着いた雰囲気が漂っています。
主寝室(2階)|明るく穏やかなプライベート空間
2階の「主寝室」は、1階とは異なる明るく穏やかな雰囲気が特徴です。
窓からは自然光が差し込み、居心地の良いプライベートな空間となっています。
山手イタリア山庭園|美しい花々と横浜の風景を堪能
2階の窓からは、四季折々の花々が咲く「山手イタリア山庭園」や、横浜のランドマークタワーを望むことができます。
美しい庭園と横浜の都市景観を同時に楽しめる、贅沢な眺望です。
内田定槌|外交官として活躍したこの家の主
この家の主である外交官「内田定槌」の肖像画が飾られています。
内田定槌は、駐ブラジル公使、駐スウェーデン公使、そして駐トルコ大使を歴任し、日本の外交に大きく貢献した人物です。
喫茶室|美しい眺望を楽しみながら特製コーヒーを堪能
付属棟内の「喫茶室」では、イタリア山庭園や横浜の美しい景色を眺めながら、特製の外交官ブレンドコーヒーや手作りタルトを楽しめます。
観光の合間に、リラックスできるひとときを過ごすのに最適です。
チューリップ|庭に咲く鮮やかな花々
「山手イタリア山庭園」と反対側の庭には、春になると鮮やかなチューリップや、横浜開港150周年を記念して植えられたバラ「はまみらい」が咲き誇ります。
庭の散策も見逃せないポイントです。
ブラフ18番館|大正末期の外国人住宅も無料で見学可能
外交官の家の隣には、大正末期に建てられた外国人住宅「ブラフ18番館」があり、こちらも無料で見学可能です。
歴史的建築物として、当時の外国人居住地の雰囲気を感じることができ、セットでの見学がおすすめです。
高台からの眺め|横浜の名所を一望する絶景スポット
「外交官の家」は高台に位置しており、マリンタワーやベイブリッジなど、横浜の名所を一望できる絶景ポイントとなっています。
訪れた際には、この美しい眺めを存分に楽しんでください。
まとめ
「外交官の家」は、横浜の歴史と異国情緒を一度に楽しめる貴重なスポットです。
美しい西洋館の建物や、四季折々の花が咲く庭園、歴史を感じさせる豪華な内装は、どれも魅力的で、訪れる人々を当時の外交官の生活へとタイムスリップさせてくれます。
さらに、入館料が無料であることや、館内の見学を終えた後には、喫茶室で横浜の眺望を楽しみながらリラックスできる点も大きな魅力です。周辺には「ブラフ18番館」など他の歴史的建築物もあり、一日を通してゆっくりと散策を楽しめるエリアとなっています。
家族連れやカップル、歴史や建築好きの方はもちろん、横浜観光の一環としてもおすすめの場所です。ぜひ一度、横浜山手の異国情緒あふれる空間で、歴史と文化を肌で感じてみてください。
外交官の家の基本情報
■ホームページ
外交官の家のHP(横浜市緑の協会)
■住所
横浜市中区山手町16
■電話
045-662-8819
■時間
9:30~17:00(7、8月は~18:00)
■休み
第4水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
■料金
無料
■駐車場
なし
■アクセス
石川町駅から徒歩約5分、桜木町駅からバス
外交官の家へのアクセス
根岸線の「石川町駅」から歩いて5分ほどのところにあります。
桜木町駅からバスで行くこともできますが30分程度かかるので、石川町駅から歩いていく方法がおすすめです。石川町は横浜中華街や元町の最寄り駅でもあります。
■徒歩(石川町駅から)
根岸線「石川町駅」元町口から徒歩5分
■バス(桜木町駅から)
「桜木町」駅から神奈川中央交通バス11系統で「イタリア山庭園前」下車
石川町駅からの見える「外交官の家」
石川町駅のホームからは、ちょこっと「外交官の家」を見ることができます。
石川町駅からは上り坂が続きます
石川町駅の元町口を出て5分ほど坂道を登ります。
石川町駅から歩いていった場合の入口です。この階段を上ると「外交官の家」があります。
外交官の家の駐車場
外交官の家には駐車場はありません。また、周りは住宅街なので、コインパーキングを利用する場合は石川町駅付近のコインパーキングを利用することになります。