「俣野(またの)別邸庭園」は、横浜市戸塚区に位置する、自然と歴史が融合した風致公園です。
俣野別邸庭園は、豊かな森林とシンプルでありながらお洒落な邸宅が美しいコントラストを描いています。
俣野別邸の見学は有料(大人400円)ですが、無料で利用できる芝庭や芝生広場は、手入れが行き届いており、静かでゆったりと過ごせる穴場スポットです。
この記事では、「俣野別邸庭園」の魅力ポイント、アクセス方法、駐車場情報を詳しくご紹介します。
俣野別邸庭園とは?
俣野別邸庭園は、「庭園」と名付けられていますが、実際には公園のように広々とした場所です。
園内には、名前の由来である「俣野別邸」というお洒落な建物があり、訪れる人々を魅了します。
園内は、俣野別邸が位置する「内苑」と、自然に囲まれた「外苑」の二つのエリアに分かれています。
「内苑」では、俣野別邸を中心に美しく整備された芝庭が広がり、「外苑」には、芝生広場や休憩棟、果樹園などが配置され、豊かな自然が広がります。
広さは横浜スタジアム約1.6個分と十分な広さがあり、整備された道を通じて散策するのに最適です。
晴れた日には、外苑や俣野別邸の展示室から、富士山や丹沢山系の美しい風景を望むことができます。
俣野別邸庭園を訪問レポート!
駐車場から約3分、坂道と階段を歩いて俣野別邸に到着
庭園北側の駐車場から約3分歩くと、俣野別邸の入り口にたどり着きます。
園内は河岸段丘を利用した起伏に富んだ地形で、坂道が多く、駐車場から邸宅へ向かう途中には長い階段もあります。
階段を避けるルートもありますが、その場合は大きく迂回するため、少し大変ですが、階段を利用するのが便利です。
和洋折衷の美しさを誇る俣野別邸
俣野別邸は、1939年に住友財閥の創業者一族である住友家によって建てられた和洋折衷の邸宅です。
外観は洋風ですが、屋根は伝統的な瓦屋根で、その融合が独特の魅力を放っています。
俣野別邸の玄関エントランス
俣野別邸の玄関は、芝庭の反対側にある建物の北側に位置しています。
その外観は住宅というより、リゾート地の小さなホテルを思わせ、大きな瓦屋根が特徴です。
俣野亭別邸(本邸)を訪問
俣野別邸の入館料は、大人400円(小学生以下は無料)です。
開館時間は通常9:30~16:30で、夏季の7・8月は9:30~18:00となります。
休館日は第3木曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/3)です。
入館の際には、スリッパに履き替える必要があります。
俣野別邸に入館すると、真っ白な壁と濃い木材が織りなす、お洒落で落ち着いた雰囲気に包まれます。
2階の展示室は、先端がカーブした特徴的なデザインで、180度のパノラマビューを楽しむことができます。
晴れた日には、この展示室から富士山の美しい景色を望むことができます。
展示室には、お洒落なソファーが設置されており、展示された図書を読みながら、ゆったりと過ごすことができます。
私が訪れた際も、見学者はもう1組のみで、静かにゆっくりと時間をかけて見学を楽しめました。
和洋折衷の部屋もあり、フローリングの床に畳が組み合わされた独特の空間です。
ベランダにも出ることができ、そこから美しい芝庭を眺めることができます。
バスルームとトイレは、真っ白なタイル張りの清潔感あふれる空間です。
俣野別邸は2階建てで、エレベーターも完備されています。
庭園内には坂道や階段が多いですが、邸内ではエレベーターを利用できるため、階段の使用が難しい方でも安心して楽しめます。
1階のバルコニーは光がたっぷり差し込み、そこから美しい芝庭を一望できます。
1階には純和風の部屋もあり、洋風の外観との対比が印象的です。
俣野別邸の1階には、喫茶室も設けられています
1階の喫茶室「ひだまりガーデン」では、手入れの行き届いた芝庭を眺めながら、ドリンクやケーキなどを楽しむことができます。
この喫茶室は、俣野別邸の入館料(400円)を支払わなくても利用可能です。
喫茶室は落ち着いた雰囲気で、芝庭に面した1人用のテーブルも用意されています。
温かい季節には、20席のテラス席もあり、晴れた暖かな日にはテラス席もおすすめです。
ケーキ・ドリンクセットやアップルパイ、ベルギーワッフル、各種ドリンクなどのメニューが充実しています。
美しく手入れされた芝庭でのひととき
芝庭は丁寧に手入れされており、俣野別邸を眺めながら優雅なひとときを過ごせます。
大きな木が立つ芝庭には、その木陰にベンチも設置されており、暑い日でも涼しく快適に過ごせます。
芝庭からは、俣野別邸の丸みを帯びた特徴的な外観を眺めることができます。
昭和14年に建てられたとは思えないほど、洗練されたデザインが印象的です。
西側の外苑で静かなひとときを
西側の外苑には「芝生広場」が広がっています。
隠れた庭園として、利用者も少なく、静かでゆったりとした時間を楽しめます。
私が訪れた日曜日には、芝生広場に人影がなく、広々とした美しい空間を独り占めする贅沢を味わえました。
芝生広場の南側には「休憩棟」があり、無料で利用可能です。
休憩棟の柱には、美しい花草が飾られ、訪れる人を迎えてくれます。
こんな素晴らしい場所に人が少ないのは、もったいないほどです。
休憩棟には、飲み物の自動販売機、トイレ、休憩スペース、そして図書コーナーが備わっています。
スタイリッシュなトイレ棟
俣野別邸の北側には、スタイリッシュな「トイレ棟」が設置されています。園内のトイレは、このトイレ棟、俣野別邸、そして休憩棟の3か所にあります。
まとめ
訪れる人が少なく、広々とした園内は美しく整備されており、隠れた穴場スポットです。俣野別邸はとてもお洒落で、カフェでのんびり過ごしたり、芝庭でリラックスしたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
豊かな自然が広がる西側の外苑も整備が行き届いており、ゆったりとした散歩を楽しむのに最適です。
公共交通機関ではアクセスが少し難しい場所ですが、有料の駐車場も完備されているため、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
俣野別邸庭園の基本情報
■ホームページ
俣野別邸庭園
■住所
横浜市戸塚区東俣野町80-1
■電話
045-852-8038
■開園時間
外苑・内苑庭園 9:00~17:00(7、8月は~18:30)
俣野別邸 9:30~16:30(7、8月は~18:00)
■休み
第3木曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12/29~1/3)
■駐車場
有料駐車場あり(37台)
30分100円
9:00~17:00(7、8月は~18:30)
俣野別邸庭園へのアクセス方法
最寄り駅からは距離があるため、徒歩でのアクセスは難しいです。公共交通機関を利用する場合は、藤沢駅または戸塚駅からバスでの移動がおすすめです。
■バス(「藤沢駅」から)
藤沢駅北口バス乗り場から11分ほどバスに乗り、「鉄砲宿」バス停で下車し、その後5分歩きます。
■バス(「戸塚駅」から)
戸塚駅西口・戸塚バスセンターから21分ほどバスに乗り、「鉄砲宿」バス停で下車し、その後5分歩きます。
俣野別邸庭園の駐車場
駐車場は庭園の北側にあり、37台分の駐車スペースがあります。料金は30分100円の有料駐車場です。利用時間は庭園の開園時間に限定されており、それ以外の時間は入庫できませんのでご注意ください。
■駐車料金
30分100円
■台数
37台
■時間
9:00~17:00(7、8月は~18:30)※出庫は24時間可能