横浜市の最南端に位置する「野島公園」は、平潟湾の入口に浮かぶ「野島」という島に広がる美しい公園です。
この公園には、息を呑むような眺望を楽しめる展望台、家族連れに人気の無料で潮干狩りができる砂浜、歴史を感じられる旧伊藤博文金沢別邸、バーベキュー場、キャンプ場、野球場など、多彩な施設が揃っています。
この記事では「野島公園」の魅力と見どころについて詳しくご紹介します。
野島公園とは?

「野島公園」は、横浜八景島シーパラダイスや潮干狩りで人気の「海の公園」のすぐ南側に位置し、自然豊かな「野島」の東側が公園として整備されています。
公園内の海抜57メートルの野島山には、展望台があり、横浜の海をはじめ、房総半島や富士山の雄大な景色を一望することができます。この展望台からの絶景は訪れる人々に深い感動を与えます。
さらに、公園の半分は海に面しており、春から初夏にかけては無料の潮干狩りを楽しむことができ、家族でのアクティビティにも最適です。
バーベキュー施設や遊具のある広場、そして横浜市指定有形文化財である旧伊藤博文金沢別邸など、施設も充実しており、一日中楽しめるスポットです。
「野島公園」の広さはなんと横浜スタジアム約5個分に相当し、広大な敷地内で自然と歴史を満喫しながら、ゆったりと過ごすことができます。
野島公園訪問レポート:展望台と自然の魅力を満喫しよう!
坂道を登って展望台へ!

展望台へは第一駐車場から一本道が続いており、約10分の登り坂を進みます。
標高57メートルという高さだけあって、坂道はかなり急勾配。登りきるのは少し大変ですが、その先には絶景が待っています。

坂道を登り続けること10分、ようやく姿を現すのが、まるでUFOのような未来的でお洒落な形状の展望台です。
この展望台は野島山の山頂に位置し、山頂の高さは海抜57メートル、展望台の上部はさらに高く、海抜64.2メートルにも達します。

展望台に登ると、八景島シーパラダイスを一望できます。シーパラダイスのジェットコースターの最高部が44メートルであることを考えると、この展望台がどれほど高い位置にあるかがわかります。
その高さから見る景色はまさに圧巻。特に天気の良い日には、遠くまで広がる美しい景色を眺めながら、リラックスしたひとときを過ごすのに最適です。

展望台からは、公園の北側に広がる「金沢漁港」や、その奥に位置する潮干狩りで有名な「海の公園」を望むことができます。

さらに、公園の東側には日産自動車の追浜工場のテストコースも見え、ここでは日産グランドライブの体験試乗会が行われています。

展望台の中央には「周辺の公園と歴史探訪(たんぼう)」の案内板が設置されており、この地域の歴史や昔の様子を学ぶことができます。家族連れでの学びの場としてもおすすめです。
無料で楽しむ潮干狩り:自然海浜の魅力

公園の東側には「自然海浜」が広がり、ここでは無料で潮干狩りを楽しむことができます。
このエリアは遠浅の砂浜が続き、横浜市内唯一の自然海岸として知られています。穏やかな波の音を聞きながら、階段状の浜辺でゆっくりと過ごすことができるのも魅力の一つです。

「自然海浜」の浜辺は階段状になっていて、のんびりと穏やかな海を眺めることができます。

さらに、日産追浜工場がある公園の東側にも砂浜が広がっており、ここでは潮干狩りを楽しむ人々が見られます。
人が少なく、静かに潮干狩りを楽しむには最適な穴場スポットです。
家族で楽しめる「あそび広場」:カラフルな遊具が勢揃い!

展望台の西側には、子供たちが思い切り遊べる「あそび広場」が広がっています。
広場には、滑り台やアスレチック遊具、ブランコ、鉄棒、バスケットのゴール、そして砂場など、多彩な遊具が充実しています。
遊具の色とりどりのデザインは、子供たちを一目で惹きつけ、楽しさがあふれる空間となっています。
園内には売店はありませんが、飲料やアイスクリームを購入できる自動販売機が設置されているので、遊び疲れたらここで一息つくことができます。


写真にあるように、広場の端にはユニークな形をした健康遊具もあり、大人も一緒に楽しむことができます。
旧伊藤博文金沢別邸:歴史を感じる無料見学スポット

公園の北側には、歴史的価値の高い「旧伊藤博文金沢別邸」があり、無料で見学することができます。
この別邸は、初代内閣総理大臣の伊藤博文が明治31年(1898年)に建てたもので、茅葺寄棟屋根が特徴的な田舎風の海浜別荘建築です。
風光明媚な金沢の地に魅了された伊藤博文が、静かな時を過ごすために建てたこの別邸は、大正天皇や韓国皇太子も訪れたことがあると言われています。
戦争の記憶を伝える「野島の掩体壕(えんたいごう)」

掩体壕とは、航空機を格納するために作られた防空壕のことを指します。
野島にあるこの掩体壕は、1945年に小型機100機を格納する目的で建設されましたが、終戦によって実際に使用されることはありませんでした。
この掩体壕は、野島山を東西に貫通しており、その全長は260メートルにも及びます。今でも当時の姿を残しており、歴史の一端を垣間見ることができます。
スポーツ愛好家におすすめの広い「野球場」

公園の中央には、両翼80m、中堅85mという広大な「野球場」があります。
この野球場は2時間2600円で利用でき、友人や家族での試合や練習に最適です。広々としたフィールドで思い切りプレイを楽しんでください。
野島公園の基本情報
■ホームページ
野島公園(横浜市緑の協会)
■住所
横浜市金沢区野島町24
■電話
045-781-8146
■駐車場
1時間200円、以降30分100円 7時~23時
第一駐車場:104台
第二駐車場:52台
■アクセス
シーサイドライン「野島公園」駅より徒歩5分
野島公園へのアクセス
最寄り駅はシーサイドランの「野島公園」駅です。駅を降りると「野島橋」と言う橋が目の前あるので、その橋を渡ってまっすぐ進むと5分ほどで野島公園に到着します。
■徒歩
シーサイドライン「野島公園」駅から徒歩約5分
野島公園の駐車場
園内には2か所の駐車場があります。潮干狩りシーズンはすぐに満車になってしまうので注意が必要です。
■駐車料金
1時間200円、以降30分100円 最大料金はなし
■台数(合計156台)
第一駐車場:104台
第二駐車場:52台
■時間
7:00~23:00